前回深呼吸について書きましたが、深呼吸も胸式呼吸と腹式呼吸の2種類があります。
胸式呼吸は胸を膨らませます。例えば走ったあとハアハア息が切れますが、そのときの呼吸が胸式呼吸です。腹式呼吸は空気をお腹にためるので、おへそが上下します。どちらも同じ呼吸ですが、腹式呼吸のほうがよりメリットがあります。
腹式呼吸を行うと、肺と胃腸の間にある横隔膜が上下します。すると胃や腸も一緒に動くのでマッサージ効果で内臓の働きがよくなります。また横隔膜の動きをコントロールすることで自律神経のバランスも整えることができます。自律神経が整うと、頭痛や食欲不振、便秘、足の冷え、むくみなどの症状に効果的です。
古来から伝わるヨガや座禅も腹式呼吸が基本ですが、それは腹式呼吸が体を整える大切な方法だからです。文明は進化しても健康の基本は変わらないのですね。