お気づきの方もおられるかもしれませんが、待合に「宇宙図」を掲示しました。単に私が欲しかったからですが、A2サイズは小さかったですね。これは文部科学省が発行したもので、宇宙の全体像を一枚のポスターに詰め込んだものです。宇宙を時間と空間に分けてその膨張の歴史を示すと共に、物質の起源や人間との関わりなど、最新の天文学の成果が盛り込まれています。一枚に描くと宇宙はこんな形になるのです。

宇宙はビッグバンと呼ばれる爆発的膨張から生まれたとされ、現在でも宇宙は膨張を続けています。その膨張のエネルギーにより物質が生まれ、太陽や地球を含めた星々が誕生しました。地球上の生命や身の回りの物質はビッグバンのエネルギーの産物なのです。普段忙しくしていると宇宙を感じることはないでしょう。しかし私たちはそのエネルギーの中で生きています。そしてその影響を絶え間なく受けていて逃れることはできません。その事実を、この宇宙図を見たときに感じてもらえたらと思います。

待合に掲示した「宇宙図」。整骨院と宇宙とどんな関係があるの、と思う人もいるでしょう。簡単に説明します。宇宙はビッグバンという爆発的膨張から始まりました。その膨張のエネルギーは現在も続いており、その中で物質が生まれました。私たちに身の回りにある物はその産物なのです。また社会や私たちの身の回りに起こる出来事も全て影響を受けています。複雑な姿を見せる宇宙も究極的な単純な法則性により支配されていて、全て数学的に表現できると考えられています。つまり『宇宙の全てを支配する法則(=万物の法則)』があるのです。世界中の科学者がその法則を見つけようと懸命に研究しています。

「宇宙の研究なんて無駄だ。それより暮らしが豊かになるよう予算を使うべきだ」という声を聞くことがあり、それも理解できます。しかし万物の法則が見つかるとどうなるでしょう。その法則に従えば、宇宙だけでなく、地球の環境問題、国同士の紛争、資源問題、貧困、病気など、ありとあらゆる問題が一気に解決できるのです。世界各国が多くの予算をつぎ込んでいる理由はそこにあります。たんにロマンや国の威信のためでもありません。全てを解決するためです。研究成果が私たちの生活にすぐに反映することはないでしょうが、しかし将来の地球上全ての生命のために宇宙の研究は必要なのです。