夜空を見上げれば無数の星が輝いています。太陽系が所属している天の川銀河には1000兆個の星が存在すると考えられます。さらに銀河系のような大きな星の集まりは、宇宙には他にも数千億個あるのです。1000兆個をさらに数千億倍して出た星の数は、ひと桁の数字のうしろにゼロが26個もつく数字となります。しかもその数は観測できる範囲のものであって、総数はもっと多いことでしょう。宇宙は私たちの想像をはるかに超えています。

それらの星のひとつひとつは大きさも形も様々です。温度も構成物質も違いがあり、どれひとつとして同じものはありません。つまり星にも個性があるのです。私たち人間も同じです。ひとりとして全く同じ人間はいません。顔の形や髪や目の色、体格はみんな違います。感じ方や価値観もそれぞれです。個性があることが世界のあるべき姿なのです。他人と違うからといって批判してはいけません。悩む必要もありません。宇宙の星たちが他の星を見てどうこう思っているでしょうか。超巨大恒星は「俺は一番デカいんだぜ!」と威張ったりしません。「なんで私は地表がないの」と嘆いているガス惑星もいません。個性が認められ多様性であふれている世界、これが本質なのです。

宇宙を見れば私たちのあり方も分かってきます。いろんな人がいるのだ、あんな考え方もあるのだと、それぞれの個性を尊重することが大切です。星を眺めるように、みんなの個性を楽しむのもいいかもしれませんね。