冬になると増える訴えが「腰痛」。厚生労働省の令和元年国民生活基礎調査によれば、男性が感じている身体の不具合は「腰痛」が圧倒的に1位です。女性も「肩こり」についで僅差の2位となっています。「国民病」とも呼べる腰痛で、つらい思いをしている人も多いでしょう。

腰痛を抱えている人は、基本的に姿勢が悪い状態で日常生活を送っています。長時間同じ姿勢を続けていると、腰の筋肉が緊張した状態が続いて筋疲労を起こし、痛みを生じる場合があります。また、気がつけばいつも猫背になっている、座るときに足を組む、いつも片足に重心をかけて立っているといったクセにより生じるからだのゆがみも、痛みを生じさせる原因の一つです。

姿勢と腰椎椎間板内圧との関係を研究したデータによると、意外なことに「立つ」より「座る」ほうが内圧が高くなることが分かっています。なかでも一番悪い姿勢が「座って前かがみになる姿勢」です。これは「こたつに入っている姿勢」が当てはまります。長時間こたつに入ったあと、立ち上がるとき非常に腰が痛いです。腰に非常に負担になっているからです。この時期腰痛で来院する患者様に問診すると、こたつが原因であることが結構あります。こたつの生活を少なくするだけでも腰痛はかなり改善されます。

姿勢と腰痛は相関関係があります。腰痛でお悩みの方は、自宅や職場での姿勢をチェックしてみてください。小さな工夫でかなり改善が期待できます。腰痛でお悩みの方は、いつでもご相談下さいね。