スポーツ選手として成長するためには、ただ練習や試合だけを頑張っていれば良い、というものではありません。トレーニングだけでなく、体を回復させるための『ケアの習慣』の両輪を持っていなければなりません。そして、それらを全て含めた正しい生活習慣を獲得し、自分でコントロールできるようになると怪我の防止になるだけでなく、自然にすごいスピードで伸びていきます。当院では施術だけでなく、自宅で簡単にできるケアの方法をみなさんにお伝えし実践していただくことを重要視しています。 アスリートのケアと聞くと、ストレッチやクリームやジェルの塗布をイメージするかもしれませんが、ここに紹介しているものは、それらよりもっと本質的で細胞や分子、原子レベルで必要なものです。聞きなれたことばかりで、こんなことがケアになるの?と思うかもしれませんが、非常に大切なものばかりです。参考にしていただければ幸いです。
酸素摂取量を増やそう
酸素は人間の一番大切なエネルギーです。細胞に酸素を十分に供給すると、怪我や疲労から回復が早くなります。呼吸法などで深い呼吸を行い酸素をたくさん取り入れましょう。
良い水をたくさん飲もう
体の60~70%は水分です。疲労物質は水に溶けて体外へ排出されます。一日2リットル以上水を飲んで汗や尿を出して、体内の水を頻繁に入れ替えましょう。
ミネラル特にカルシウム・ビタミンを十分に摂取しよう
カルシウムは体の酸化を解消し、筋肉や神経の働きに必須です。十分に摂取しましょう。ビタミンは総合ビタミン剤などで不足を補いましょう。
睡眠時間を十分に確保しよう
細胞は夜間睡眠中に傷や疲労を修復します。睡眠時間が長いほど修復時間も長くなります。
入浴とアイシングホット
お風呂に浸かることは血液の流れを促進し、酸素や栄養を細胞に届け、老廃物を除去してくれます。シャワーで済ますのではなくお風呂にゆっくりつかり疲労を回復させましょう。あがる前にアイシングホットを行い、さらに血行を促進しましょう。
自律神経を整えよう
自律神経は体を自動的に調節しています。自律神経を整えて体内を良い状態にしましょう。呼吸法が最適です。
五感を使おう
自然を感じたり、ご飯をよく味わって食べたり、静かな音楽を傾聴したり、意識して五感を刺激しましょう。五感と運動は関連があり、五感が鋭くなると運動センスも高まります。
良いイメージを湧かせよう
体は脳でイメージしたとおりに変化します。ベストパフォーマンスをしているイメージをいつも湧かせましょう。
いつも笑顔でいよう
笑顔は大脳のA10神経を活性化させ、脳内にはドーパミンという神経伝達物質の分泌が増えます。ドーパミンはやる気や元気を高めます。
集中しよう
今行っていることに集中しよう。集中すると全身60兆個の細胞のすべてが協調して働いてくれます。
正しいの生活習慣を獲得しよう
体は日常生活の結果です。どのような生活を積み重ねているかで大きく変わっていきます。何時に就寝・起床しているのか、食事をしっかり摂っているのか、勉強や宿題をしているのか、帰宅後時間を無駄にして夜更かししていないかなど、これらがすべてプレーに現れます。 自分がすべき生活習慣の獲得し、自立していくことが大切なのです。