病院で「骨密度が低いから、カルシウムを積極的にとりなさい。」と言われたことがありませんか?カルシウムは骨の材料だからです。「カルシウム=骨」というイメージを皆さん持っていると思います。しかし、カルシウムの役割はそれだけではありません。カルシウムは体の働きに欠かせない大切なミネラルです。神経や筋肉の働き、心臓の機能調節、体の酸化などにも非常に重要な役割を果たしています。

私はひどいアトピーから回復し、現在元気に仕事をしています。よく「どうやって治ったの?なにか摂取したの?」とよく訊かれますが、必ず「カルシウム!」と答えます。「カルシウム=アトピー治癒」というわけではありませんが、酸た体内を健康な状態に戻す助けになったのは間違いありません。

当院では怪我をしたアスリートたちに、必ずカルシウムを勧めています。カルシウム摂取は健康な体作りの基本であり、治癒が早まるからです。日本人に不足しがちといわれているカルシウム、十分に摂取していきましょう。

脳や体に情報を伝達しているのが神経。カルシウム(Ca)にはその神経の命令伝達をスムーズにする役割があります。神経同士は完全に密着し繋がっているわけではなく、中継部分にシナプスというすき間が空いています。神経を伝わってきた電気信号が神経末端に来ると、カルシウムイオンの刺激によりアセチルコリン等の神経伝達物質がシナプス間に放出され、情報が次の神経細胞に伝わっていきます。

もしCaが不足していたら、シナプスでの情報伝達が上手くいきません。そして大脳皮質での情報伝達能力が落ちると、集中力や記憶力が落ちたり、気持ちが興奮気味になりイライラするといったことが起こります。イライラした子供にはカルシウムが必要といいますが、カルムが脳の神経伝達に関係しているためです。勉強、スポーツ、仕事の成績を伸ばすためには神経伝達能力をアップする必要があります。そのためにカルシウムを十分に摂取しスムーズに伝達する状態を作りましょう。様々な種類のカルシウムがありますが、L型発酵乳酸カルシウムがおすすめです。